平屋住宅と断熱

高齢者にやさしい注文住宅として、平屋住宅が注目されています。新築で建設するならば単価の安い2階建てが効率の良い手段です。けれども歳を取ってからは2階建ては階段があるために、その上り下りが大変になります。その結果、無駄なスペースを生み出すことになり、結果としてコストパフォーマンスは下がることになります。平屋の場合は逆にコストパフォーマンスが高い生活を期待できるものです。例えば、平屋住宅は断熱効果が高いことで知られます。

外気に触れる部分が少なくなることが原因とみられますが、断熱性が高い住宅は熱効率が高いのでエアコンなどの光熱費も少なくて済みます。また室内に湿気が入り込むこともないので、結露の発生も防ぐことになります。結露の発生を防ぐことは健康に良いものですし、さらに建物にとっても良いものです。躯体の劣化が少なく、長持ちするようになるのです。歳を取ってからは家の手入れもなかなかできないものですし、平屋の場合は手入れをする部分も少ないので楽になります。アメリカで人気のタイニーハウスは、基本的に平屋構造となります。生活のしやすさも得られますし、手入れも簡単なので長持ちすることになります。また断熱効果が高いので、無駄な光熱費をかけずに済むようになります。また、天井の高いリビングが人気ですが、2階建て以上となると室内の温度調整も時間がかかります。

平屋の場合には全体的にさほど広くないので、たとえ天井が高くなっても室温は安定しやすくなります。年間を通して快適な環境を得ることになるわけです。特に高齢者となってからは、ヒートショックが大きな課題となります。洗面室やバスルームなど、リビングとの温度差が大きいほどに健康に影響を及ぼすことになります。平屋の場合には家全体の温度を一定に保ことができるので、このような温度差も少なくなります。その結果、ヒートショックも起きにくくなり過ごしやすい室内空間とすることができます。そのために、最初に平屋で建てておけば老後に暮らしやすい家とすることができるわけです。リフォームでは2階建てを平屋にすることは難しいものです。

そのために、まず平屋で建てて、若い頃はいかに生活するかを工夫するほうがお得というわけです。歳を取ってから住みやすい家に引っ越す必要もありませんし、光熱費も安く抑えることができるので、ランニングコストを抑えた生活を送ることができるようになるわけです。