二世帯住宅と断熱

注文住宅の新築という場合、さまざまなバリエーションが考えられますが、二世帯住宅などのように、通り一遍の間取りではすまないような住宅のデザインにかけては得意とするところといえるでしょう。既存のハウスメーカーがファミリー向けにつくる住宅や建売住宅などでは実現できないような、かゆいところに手が届くような工夫も、注文住宅であれば自由自在にできるからです。
こうした二世帯住宅の新築にあたって考えなければならないのは、親世帯と子の世帯とでは、おもに活動する時間帯が異なるということをはじめとして、その他のライフスタイルも大きく異なるというところです。そのため、冷暖房といった空調に関しても、部屋ごとにそれぞれ違った温度を設定する必要があることから、特に外気温や他の部屋の温度に左右されない断熱性能を高めるといったことが不可欠になってきます。

一般には断熱性能を高めるといえば、床下や内壁、天井裏などといった部分に、厚く断熱材を敷き詰めるということがありますが、場合によってはペアガラスのサッシを窓に取り付けて断熱性能を高めたり、エアコンとともに床暖房のような補助的な手段を加えるといった取り組みが求められるといえます。こうしたものも注文住宅であれば施主の意向を踏まえて工務店でプランニングしてもらうことができますので、たいへん便利であるといえます。

また、二世帯住宅のなかでも共有する設備として、バスルームのようなものがありますが、これも設備そのものを断熱性能の高いものにしてしまうという手段があります。現在では、浴槽の材質や構造を工夫して、熱が冷めにくくした製品が販売されていますので、これを新築の際に採り入れることがすすめられます。既存の住宅の場合でも、リフォームにあたってこうした高断熱浴槽を採り入れ、省エネ住宅化するといったこころみが行われており、国の省エネ住宅ポイントの助成対象にもなっています。

このように、二世帯住宅における断熱性能を上げる取り組みとしては、さまざまなものが想定されますので、あらかじめ工務店の担当者などとよく話し合いをして、適切なチョイスができるようにするとようでしょう。また、すでに築年数を経過した住宅であっても、リフォームによって同様にある程度の断熱性能を高めることができますので、新築の際にあまり考えずに後悔をしているという場合であっても、けっしてあきらめる必要はないということになります。