二世帯住宅と価格

二世帯住宅を坪単価で計算したときに、一戸建てを一世帯で一軒建築したときの二軒を合計した価格よりも、安くなる場合は多いです。基本的に二世帯住宅は大型住宅ですが、だからといって割高になるとは限りません。家族によっては玄関やバスルームなどを二箇所に施工しますから、コストが高く感じられるかもしれませんが、もともと各世帯ごとに一軒の一戸建てを新築すると仮定したほうが、価格を比較しやすくなります。建売分譲住宅の一戸建てと、注文住宅の一戸建てを比較すると、注文住宅のほうが購入価格は高くなりますが、維持管理は安くなる場合が多いです。

注文住宅は新築したときから築年数の経過ごとのリフォームまで、すべて一貫して同じ工務店で施工してもらえるので、コスト削減効果が大きいからです。リフォームのときに必要になる設計書は、新築のときの設計書を利用できます。別のリフォーム業者に依頼すると、設計書から作成しなければならない場合もあります。二世帯住宅を新築するときに、仕様書を含めて設計書と施工書など、あらゆる図面や契約書類は保管しておくように心がけましょう。意外な盲点になりやすいのが、設計図面は新築のときだけ必要という認識です。現実にはリフォームのときに必要になります。リフォームのときに設計図面がなければ、調査や確認のために時間が必要になってしまいます。

時間もコストです。工務店によっては過去の設計図面を保存して管理していますが、理想的なのは施主のほうでも管理して、いつでも必要なときに取り出せるようにしている心がけです。二世帯住宅は同じ工務店で保守点検が行なわれて、保守点検に基づいてリフォームが計画されて、リフォームが実施されます。こうした流れは、経費削減効果が大きいですし、工務店にとっても打ち合わせ時間と作業時間を軽減できるので、メリットになります。二世帯住宅は維持管理コストが一世帯の住宅よりも多くかかるように感じるかもしれませんが、実際には一世帯ごとにリフォームをしなければならない場合よりも、安い価格帯で済ませられます。単純に二倍とならないのがポイントです。

二世帯住宅が一軒だからといって、安易に一軒の一戸建てのリフォーム価格と比較しないようにしましょう。大型住宅でも屋根塗装や外壁塗装を一階で施工できるので、足場を組む費用も一回分で済みます。予算削減効果を考えるときに、注文住宅の二世帯住宅は、工事内容を削らずにコストを削減できる住まいだと理解しておくと良いでしょう。